「苔むす芽」
なんともかわいいネーミングです。
今人気の苔テラリウムや苔玉、ミニ盆栽づくりを体験できる工房が、昨年の8月津秦にオープンしました。
私が訪れたのは今年の3月上旬。
ワークショップに参加し、盆栽づくりに取り組みました。
無心になって植物と向き合う作業はとても楽しく、また気持ちもリフレッシュできます。
そして植えた木にお花が咲くのが待ち遠しい!
日々の生活に、楽しみが一つ増えました。
出会いは1つのダンボール箱
私が「紀州苔むす芽」さんを知ったきっかけは、24歳の息子が大事に持って帰ってきたダンボール箱。
「それ、なに?」とのぞいてみると、ワークショップで作った小さな盆栽が、しっかりと梱包されて入っていたのです。
それは、まだとても小さいつぼみがついているだけの「ボケ」のお花の苗木。
何日かすると葉っぱが付き始め、徐々につぼみが大きくなるのを見ると、自分でも育ててみたくなります。
インスタグラムで検索し、さっそく予約の電話をしました。
かわいいテラリウムに囲まれて
工房は住宅地の中にあり、「紀州苔むす芽」と書かれたのぼり旗やのれん、看板が掲げられた一軒家でした。

教えてくれるのは、苔玉士の資格を持ち「紀州苔むす芽」のオーナーでもある典子さん。
初めて訪れる場所は緊張しますが、気さくで明るいお人柄にすぐに気持ちがほぐれました。
工房内は、オーナーさんが手がけた木の棚にたくさんの苔テラリウムや苔玉、盆栽がディスプレイされていて、さらに気持ちが和む空間です。

無心になれる盆栽づくり
ワークショップは予約制です。
メニューは「苔テラリウム」「苔玉」「ミニ盆栽」作り、それに元気がなくなった作品のリメイクもできます。
メニューによって事前準備が変わるそうなので、あらかじめ何をするのかを伝えておきます。
今回私が体験するのは、桜のミニ盆栽づくり。
好みの苗木を選んで作業を始めます。鉢は木の根の大きさを見てから選ぶことにしました。
盆栽づくりの工程をご紹介します。
①苗木をポットから出し、根についている土を落とす。
根を傷つけないように、お箸のような道具で丁寧にほぐしながら土を落とします。

②鉢に木の苗を入れ、周りに盆栽用の土を隅々まで詰め入れる。
私はこの時点で鉢を選びました。
この土は排水と通気性が良く、その上水分の保持も優れているのだそう。

まず鉢底に敷いたネットが隠れるほどの土と、一つまみの肥料を入れます。その上に苗木を置き、土を詰めて木を固定しました。
③盆栽の土の表面を飾る。
デコレーション用の苔や飾り砂を選びます。

選んでいる間に、横で木の根に栄養を与えてくれていました。人で言うと、手術後のケアになるそうです。
その後、アドバイスを受けながら苔やピンクと黒の砂を飾って完成!

作るのはもちろんのこと、先生との会話もとても楽しくて本当に充実した時間でした。

そして2週間余りで見事に花が咲き、家の中でお花見を楽しんでいます!
「苔むす芽」に込められた思い
典子さんが苔と出会ったのは、プレゼントにいただいた手作りのテラリウムがきっかけでした。

会社員で仕事が忙しくしんどかった時、苔にすごく癒され「こんな世界があるんや!」と感動したそうです。
趣味で始めた苔生活。
以前音楽で癒しを届けていた経験から「苔でも同じように癒すことができるのでは…」と思い「道の駅 ねごろ歴史の丘」や「道の駅 四季の郷公園」などで委託販売とテラリウムのワークショップを始めると、お客様が殺到するまでに。
「落ち着いて作業ができる場所を作ってほしい」とのお客様の要望で、商品を作るために借りた一軒家の工房を自らの手で10ヶ月かけてDIYをし、お店をオープンするに至ったそうです。

工房は、すごく落ち着けるスペースです。
屋号の「苔むす」とは、「苔が生えるまでの永い時間」という意味。
「出会った人との新しいご縁が芽吹き、苔むすまで続きますように」という思いが込められています。
作ったばかりの作品はきれいですが、日が経つにつれて状態が変わってきます。「悪い時ほど、お店に持ってきて欲しい」とのお言葉も。


苔の管理は大変ですが、たっぷりの愛情を注いでいらっしゃいます。
いろんなコラボイベントも開催
2階は多目的に使える広いお部屋で、中央の大きなテーブルも作ったと言うから驚きです!

このお部屋ではブレスレットやミニポーチを作ったり、鍼灸師の方や己書(おのれしょ)筆ペンアートの作家さんとのコラボを企画し開催するなど、スペースの貸し出しも行なっています。

インスタグラム 「和歌山の苔工房 紀州苔むす芽」に楽しい催しが掲載されていますので、ぜひご覧くださいね!
ワークショップの料金は、メニューにより金額が変わりますので、予約の際にお問い合わせください。
「次はもみじの苔玉にしよう!」と今から作るのが楽しみです。
紀州苔むす芽
住所:和歌山県和歌山市津秦129-12
アクセス:和歌山電鐵貴志川線「神前駅」から徒歩約15分
営業時間:12:00-16:00/ナイトワークショップ16:00-19:00
電話番号:070-4771-1919
定休日:不定休(インスタグラムにカレンダーを掲載)
Instagram:@k.koke.musume















