和歌山市北西部に位置する加太は海と山に囲まれ、万葉時代には「形見の浦」と歌にも詠まれていた景勝地です。
2021年に「カダハク」が開催され、その一環として防波堤に72mもの壁画を描くワークショップが行われました。
翌年にはさらに描き足され、総延長約110mの大壁画が完成。
圧巻の大きさとカラフルな色使いが楽しい、新しいビュースポットです。
多くの人の手で描かれた「海の中」
加太と言えば、関西でも海釣りのメッカとして知られていて、夏には海水浴に訪れる人たちでにぎわう漁業と観光の町です。
「加太壁画アート」は雛流しや針供養の神事で有名な淡島神社の近く、加太おさかな創庫横防波堤に描かれています。

長い防波堤をキャンバスにした「みんなで作る加太壁画アート」のワークショップには、多くの応募者があったようです。
加太在住のアーティストを中心に、子どもたちや絵を描くのが好きな人、苦手な人も参加して巨大な絵画を描きました。
テーマは「海の中」。
長く延びる防波堤に描かれた海中の景色は壮観です。

「カダハク」ってなに?
2021年に開催された「カダハク」は、「紀の国わかやま文化祭2021(2021年10月30日〜11月21日に開催)」の一つで、加太の町を中心にしたイベントです。
加太と友が島を舞台に歴史や文化、自然などの豊かな資源を生かし、地域の魅力を伝えるために開かれました。
語り部の方々と加太の名スポット巡りや、地域のお祭りの衣装や漁具などを実物展示した博物館が作られ、友が島では歴史や自然を生かしたアートなど、多くの催しがされたようです。
海の中はとても個性豊か
壁画の下準備は気温が高い時期に始まり、ワークショップは11月3日、7日、14日の3日間で行われたそうです。
壁画ができるまでの様子が「kadahaku2021」のYouTubeに残されています。
堤防を高圧洗浄できれいにして白く下地を塗る作業、その上に青い海を描くまでの工程、地元の中学生が絵を描き始める姿、ワークショップに参加した多くの人たちの真剣で楽しそうな風景。
「この町を盛り上げていこう」という気持ちが伝わる映像です。
それぞれが自由に描いた海の中。
かわいい魚などの生き物や漁に出ている船、波や恵比須様と思われる人物に圧倒される絵もあり、描く人の個性を感じます。


お天気がいい日は空の青さも相まって、鮮やかさが増します。
波の音を聞き風に吹かれながら防波堤を歩いていると、とっても晴れやかな気持ちになりました。
夕陽を見ながらの景色も最高
加太の海岸は「和歌山県朝日夕陽百選」に選ばれていて、夕暮れ時に訪れるのもおすすめ。
淡島神社側には、そのモニュメントが建てられています。

友が島や淡路島、またお天気がいい日は四国まで見えるのです。
関西空港から飛び立つ飛行機が見られることも。

壁画の奥に太陽が落ちていくのを見ながら、ゆったりとした時間を楽しむのもいいですよ!
防波堤の入り口の記念碑にも注目
壁画が描かれた防波堤の入り口にも、気になるモニュメントがありました。

千葉県銚子市からスタートしている「太平洋岸自転車道」の最終地点が、和歌山市の加太となっています。
自転車道は、神奈川県、静岡県、愛知県、三重県を横断し、全長約1400㎞に及ぶ距離。

「ルートには日本を代表する観光地・景勝地が多数存在する」と看板に書かれています。
加太もその一つだと、今回の取材を通して感じました。
加太は自然あふれる、とても落ち着く町です。
多くの人が描いた「加太壁画アート」を見て、環境を守っていくことの大切さを感じました。
防波堤の周りは、駐停車禁止の区域です。
海水浴などに行かれた際にはルールを守って、この大きなキャンバスを訪れてほしいなと思います。
加太壁画アート
住所:和歌山県和歌山市加太141-5
アクセス:南海加太線「加太駅」下車 徒歩約20分






















